藝大フィルハーモニア管弦楽団は日智修好120周年記念の今年、6月20日~30日に南米チリ公演を行っています。
6月24日(土)、伝統あるサンティアゴ市立劇場での演奏会の初日。
前半はチリで撮影された天体映像に乗せ、スメタナの「モルダウ」(迫昭嘉音楽学部長指揮)が演奏された後、松下功副学長指揮、林英哲客員教授の太鼓による「天地饗應(松下功作曲)」の圧倒的な迫力の演奏は多くの観客の心を魅了しました。後半のプログラムは迫学部長指揮によるドヴォルザーク交響曲第8番。
藝大フィルハーモニア管弦楽団の演奏がサンティアゴ市民にどのように受け入れられるのか多少の不安と期待がありましたが、演奏はとても繊細できめ細かなもので、楽員一人ひとりが奏でるその調べと響きは「ひと織りひと織り」「丁寧にていねい」にと、まるで指揮者と奏者が上質な美しい絹織物を作り出すかのように、加えて卓越したテクニックと感性により豊かな美しい響きが、劇場の1000人を超えるお客様の心を見事に捉え、会場を包み込みました。
演奏後には熱狂的な拍手と歓声が沸き起こりました!
アンコールには「管弦楽の為のラプソディー(外山雄三作曲)」も加わり、会場は大興奮に包まれ、指揮の迫学部長は何度も何度も舞台に呼び出されスタンディングオベーションも頂戴し、また終演後に舞台から奏者が袖に帰る最後の一人まで拍手を頂くその様子は、私達が経験した事のない、大変感動的な演奏会となりました。