(12月15日 岩手県大槌町文化交流センター「おしゃっち」でのお披露目式)
本学では、東京2020組織委員会、東京都、岩手県、宮城県、福島県及び株式会社LIXILと連携し、2019年より「東京2020復興のモニュメント」プロジェクトを展開してまいりましたが、この度、岩手県、宮城県、福島県の被災三県においてモニュメントのお披露目式を開催いたしました。
このモニュメントは、被災三県の仮設住宅で使用されていた窓などのアルミ建材を再生した材料をもとに、2019年夏に本学学生と各県の中高生のワークショップを開催し、モニュメント本体のデザイン、選手に向けた応援メッセージや復興支援への感謝のメッセージを作成しました。
その後、美術学部工芸科鋳金専攻の赤沼潔教授指導のもと、モニュメント本体やモニュメント本体に取り付けるメッセージボードを制作しました。モニュメントは1年間の延期を経て、東京2020大会の期間中はオリンピックスタジアム(国立競技場)近くの聖徳記念絵画館前に設置され、多くのアスリートや大会関係者の皆さまにメッセージを見ていただき、被災地から応援や感謝のメッセージを世界へ届けました。
そして今回、モニュメントにアスリートからのサインを載せ、東京2020大会のレガシーとして被災地にモニュメントを設置いたしました。
お披露目式に参加し、岩手県及び宮城県のモニュメントデザインを制作した福井汐音さん(大学院美術研究科工芸専攻修士1年)からは「東京2020大会が延期となり、長い年月が経っております。このモニュメントには、地元の学生や選手たちの思いに加えて、制作等を通して私たち藝大生、先生方の思いが凝縮されております。より多くの皆さまに見て頂けたら嬉しいです。」とのコメントがありました。
福島県のモニュメントデザインを制作した岡つくしさん(2021年3月美術学部工芸科卒業)からは「モニュメントは顔はめ型ですので皆さんが笑顔になれる様な明るい象徴になって頂きたいと思います。また、このモニュメントを見てちょっとでも元気になれる様に、ぜひ見に来て下さると嬉しいです。」とのコメントがありました。
東京2020大会の開催の1年延期に伴い、モニュメントの制作も一時中断になるなど様々な困難がありましたが、この度の被災地のお披露目式をもって「東京2020復興のモニュメント」プロジェクトは終了いたします。本学としても、東京2020組織委員会の皆さまをはじめ関係各位に心より感謝申し上げるとともに、今後、このモニュメントが東京2020大会のレガシーとして、被災三県の皆さまに、感動と勇気を与えてくれると信じております。
皆さまにおかれましてもぜひ、現地にてご高覧いただきますと幸いです。
<東京2020復興のモニュメント>の設置場所>
◆岩手県
大槌町文化交流センター(おしゃっち)
岩手県上閉伊郡大槌町末広町1番15号
◆宮城県
グランディ?21 宮城県総合運動公園
宮城県宮城郡利府町菅谷字舘40-1
◆福島県
ナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジ
福島県双葉郡楢葉町大字山田岡字美シ森8
(12月16日 グランディ?21宮城県総合運動公園でのお披露目式)
(12月18日 ナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジでのお披露目式)
※写真提供 公益財団法人東京オリンピック?パラリンピック競技大会組織委員会