屹度(きっと)
人のこころは動き、うつろう。
その動き?うつろいがアートの表現になる。
微弱なうつろいもあれば、一人では抱えきれない動きもある。
その動き?うつろいの表現を感じる場として様々な媒体がある。
長い地球の時間の中で表現?媒体は変容し続けている。
けれども、
ひとのこころは、どうなのだろうか?
長い地球の時間の中で変わってきているのだろうか?いないのだろうか?
そもそもこころとは何なのか?
ひとつ確かに言えるのは???
アートによってこころは動く。
だから、
不思議なこころが集まっている社会の中で起こっている現代の課題に対して、
アートが作用することによって、社会の中の心が動きだすのではないだろうか。
アートが社会を動かすことができるのではないだろうか。
アートが人を生き生きとさせることができるのではないだろうか。
アートは人間にとっての生きる力なのだから、
屹度出来る。
令和4年4月1日
東京藝術大学長 日比野克彦